「時代の流れを読む」経営

【メルマガ第008号】  

 

私のブログ「税理士森大志(もりたいし)のひとりごと」でも書きましたが、
私はこれから、さらに価格競争が激しくなると思っています。

 

大手流通業、外食産業などは、いままで低価格店(実験店・イトーヨーカ堂
のザ・プライス、ローソンのローソン100など)、PB(プライベートブランド・
イオンのトップバリュ−など)商品の拡充などで様子を見てきました。

 

しかし、ここに来て低価格(ただし品質は悪くない)でないと売れないので、
大幅に低価格店、低価格メニューを増やしたり、PBの値下げなどを本格化
することを決めています。

 

よく景気が悪いと言いますが、その前提は、いつか「景気が回復する」、
「景気が良くなる」ということです。

 

今回、アメリカの不動産バブル崩壊の影響を受けて世界経済が低迷していますが、
アメリカも日本のバブル崩壊と同じと考えることも出来ます。

 

不動産バブルにより上昇した不動産価格を前提に、アメリカ人は借金をして
過剰消費(住宅や高級乗用車の購入など)をしていたのですから、バブルが
なくなれば過剰消費分は落ち込みます。

 

その過剰消費分が戻るかどうか。

 

日本の場合は、「失われた10年(その後の低迷も含めると20年)」という
ことばがあるように、戻りませんでした。

 

ですから、アメリカ経済もしばらく戻らないと言う前提で考えることが必要です。

 

ただ、日本と同じように10年以上も停滞するとは考えていません。

 

アメリカは移民の国ですから、いまだに人口は増えていますので住宅需要は
あります。

 

そして、日本のバブルの時と違い、不動産と言っても住宅、商用不動産が対象です。

 

日本の場合は、商用不動産、住宅、リゾート開発のゴルフ場、スキー場、ゴルフ
会員権、株式投資などでした。

 

また、アメリカの場合は一度倒産しても、制度の違いから敗者復活しやすい
社会です。

 

日本の場合は、過剰債務を抱えた中小企業の優秀な経営者が復活できませんでした。

 

このようなことを分析しますと、アメリカ経済はある程度緩やかに回復するのでは
ないかと思います。

 

ただ、アメリカの財政赤字は大きく、中国などのドル離れの動きもあり、ドル安
(円高)の進行(そうしますとドルが基軸通貨ですから、ドル安分だけ資源価格が
上昇する)は目を離せません。 (政策によってドル高になることもあります)

 

そのように世界経済は流動的だという前提で、私たちも動かなければなりません。

 

そのような時に求められる経営とは「時代の流れを読む」経営なのです。

 

私のもう一つのブログ「税理士森大志の時代の流れを読む」(最近更新していま
せんが、考え方の参考になれば幸いです。)でも書きましたが、観光地の大型
ホテル、高級割烹店などは、バブル時代の贅沢、交際費ビジネスの象徴です。

 

大型ホテルの経営者は、バブルが崩壊したのに、今は景気が悪いが、また元に戻る
前提で宴会場の改装などをしました。

 

本当は、ターゲットの客層を団体客から個人客に切り替えなければいけなかった
のです。そうすると宴会場は必要ありません。

 

あまりにバブル時に楽に稼ぎすぎましたので、忘れられなかったのです。

 

私は夫婦で旅行しますが、バブル時は二人で宿泊する客は敬遠されました。

 

また、高級割烹店は交際費を使い得意先を接待するお店でしたが、個人客を相手に
しなければ生き残れなかったのです。

 

勉強している人は分かっていましたが、国税庁の交際費のデータは年々減って
いました。

 

時代の流れを読み、それに対応できた企業が生き残れたのです。

 

そうしますと、今の日本経済を考えますと、今の状態がしばらく続くと言う
前提で、企業経営を考えることが大切です。

 

時代の流れを読むと言うことは、目まぐるしく変わる時代においては、その
対応は大変です。

 

せめて気持ちだけは負けないように、がんばると言う気概がなければ
生き残れません。

 

私と一緒に勉強しましょう。

 

(2009.10.26配信、2009.11.26公開)